伊勢木(読み)イセギ

デジタル大辞泉 「伊勢木」の意味・読み・例文・類語

いせ‐ぎ【×勢木】

木曽飛騨などの山地住民が、初穂として伊勢神宮へ奉納する木材

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「伊勢木」の意味・読み・例文・類語

いせ‐ぎ【伊勢木】

〘名〙
① 伊勢神宮へ祈願をこめるための神木氏神境内の一樹木に注連縄(しめなわ)を張って神木としたり、皮つきの材木社殿に奉安する例もあった。
夜明け前(1932‐35)〈島崎藤村〉第一部「伊勢木とは、伊勢太神宮へ祈願を籠めるための神木を指す」
② 材木を伐採するときの斧(おの)始めに一本切る木。御初穂
木曾川上流地方の山村から伊勢神宮の御師(おし)へ奉納する定額の初尾(穂)木。木曾川の錦織綱場の通関税、十分の一役を免除されたため、伊勢木に名をかり、民材の無税通過をはかるものが多かった。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android