20世紀日本人名事典 「伊地知幸介」の解説
伊地知 幸介
イジチ コウスケ
- 生年
- 嘉永7年11月6日(1854年)
- 没年
- 大正6(1917)年1月23日
- 出生地
- 薩摩国(鹿児島県)
- 学歴〔年〕
- 陸士卒
- 経歴
- 薩摩藩士の長男として生まれる。明治12年砲兵少尉に任官。13〜15年軍事研修のためフランスに留学。17年陸軍卿で親戚に当たる大山巌の欧州巡遊に随行し、ドイツに留学。21年帰国。日清戦争では大本営参謀として各地を転戦した。英国公使館附武官、33年参謀本部第1部長などを経て、日露戦争では乃木希典将軍率いる第3軍参謀長として旅順攻撃に従事、力攻めにより多くの死傷者を出した。旅順陥落後は旅順要塞司令官に任ぜられた。戦後、中将に昇進し、男爵となる。41年第11師団長。大正2年予備役に編入。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報