伊邇色神社(読み)いにしきじんじゃ

精選版 日本国語大辞典 「伊邇色神社」の意味・読み・例文・類語

いにしき‐じんじゃ【伊邇色神社】

  1. 鹿児島市下伊敷町にある神社。旧県社。垂仁天皇皇子、伊邇色入彦命(いにしきいりひこのみこと)をまつる。年之宮。年宮明神。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本歴史地名大系 「伊邇色神社」の解説

伊邇色神社
いにしきじんじや

[現在地名]鹿児島市下伊敷町

玉里たまざと台地山裾鎮座祭神は伊邇色之入彦命・天児屋根命・武甕槌神・経津主神・比売神。旧県社。近世年之としの宮・年之宮大明神と称された。貞観二年(八六〇)伊爾色神は開聞神などとともに正六位上から従五位下に昇叙された(「三代実録」同年三月二〇日条)。この昇叙は清和天皇即位に関連するものと考えられる。「鹿児島県史」は伊敷は伊爾色の訛として年之宮にあてる。また伝承では肝付家の祖伴兼行は安和元年(九六八)鹿児島郡神食に下向して当地を開いたといい、兼行の館とされる伴掾ばんじよう館跡と伝える所が当社の隣にあることから開発神として祀られたともいわれる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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