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蝗害 コウガイ

デジタル大辞泉の解説

こう‐がい〔クワウ‐〕【×蝗害】

イナゴなどのために農作物が受ける災害

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典 第2版の解説

こうがい【蝗害】

大群で移動しつつ農作物を加害するバッタ類の成・幼虫の害をいい,蝗災ともいう。これらのバッタ類の害は古くから世界中で知られ,エジプトでの多発例は旧約聖書にも記され,中国では前1200年ころから記録されている。群れをなして空を飛翔(ひしよう)して移動するバッタ類は飛蝗(ひこう)(近年トビバッタともいう)と呼ばれ,もっとも恐ろしい害虫の一つとされている。飛蝗の性質をもつバッタは種類が多いが,その代表種は,アフリカから旧北区,東洋区に広く分布する移住飛蝗(トノサマバッタ)Locusta migratoria,北アフリカから地中海沿岸,旧ソ連南部などに分布するモロッコ飛蝗Dociostaurus maroccanus,南西アフリカの褐色飛蝗Locustana pardalina,北アメリカのロッキー山飛蝗Melanoplus mexicanus,南アメリカの赤色飛蝗Nomadacris septemfasciata,南アフリカ,中近東の砂漠飛蝗Schistocerca gregaria,中南米の南米飛蝗S.paranensisなどが有名である。

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大辞林 第三版の解説

こうがい【蝗害】

バッタ類による農作物の被害。

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世界大百科事典内の蝗害の言及

【イナゴ(稲子)】より

…《守貞漫稿》にはそれを売り歩いたイナゴ売の記事があり,こうした行商人は近代まで見られた。古語で〈いなむし〉と呼んだのはイナゴばかりでなく,バッタ,ウンカ,メイチュウなどイネの害虫類を総称したもので,史書,地方文書類に蝗害(こうがい)とあるのも,これらの害虫のいずれかによるものであろう。これら害虫の発生を予防し,また発生した虫の防除にはこれを悪霊の化したものと考える思想があったため,その霊に形どってわら人形をつくりこれを村境に送って焼き捨てる行事が古く行われ,多く虫送りと呼ばれた。…

【バッタ(蝗)】より

…劉猛将は,清の雍正(1723‐35)初年には江南各県に廟宇(びようう)が建てられ,正月13日に祭礼がいとなまれたという。蝗害は食物の供給にかかわる一大社会問題をひき起こすだけに,駆蝗神は農事にたずさわる民衆の切なる祈りの表れといえる。【堀 誠】
[欧米での呼称]
 英語でバッタをさすことばとして,まず該当するのはgrasshopperである。…

※「蝗害」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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