育成した林木を伐採して収穫する時期で、いわば林木の生産期間にあたる。農作物などでは成熟期が収穫時期となるが、林木では成熟期が判然としないので、経営の目的や生産しようとする木材の種類などによって、いろいろな伐期が定められる。たとえば、特定の用途に適した大きさ・品質に達した時期を伐期とするもの(工芸的伐期)、一定面積の林地から最大の木材収穫を得るため、林の平均成長量(林の材積を林齢で割ったもの)が最大となる時期を伐期とするもの(材積最高の伐期)、林から得られる粗収益から、これをあげるための費用を差し引いた純収益が最高となる時期を伐期とするもの(森林純収穫最高の伐期)などがある。
[蜂屋欣二]
…木材を生産するために林を育てる場合,林全体を切って新たに次の世代の木を植えこむ方法と,一部の木を切りながら次の世代の木を逐次育てていく方法がある。前者の場合には最終的に林全体を切る年が予定されており,これを伐期とよんでいる。伐期に達した林を切ることを間伐に対して主伐とよんでおり,皆伐作業では主伐,間伐がはっきり区別できる。…
※「伐期」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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