(読み)シ

デジタル大辞泉 「伺」の意味・読み・例文・類語

し【伺】[漢字項目]

常用漢字] [音](呉)(漢) [訓]うかがう
ようすや機嫌をうかがう。「伺候奉伺
[名のり]み

うかがい〔うかがひ〕【伺(い)】

目上の人などに指示を仰ぐこと。「進退伺い
神仏お告げを願うこと。
「問うこと」「訪問すること」「聞くこと」の意の、その相手を敬って用いる謙譲語。「御機嫌伺い

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「伺」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 7画

[字音]
[字訓] うかがう

[説文解字]

[字形] 形声
声符は司(し)。司は祝の器である(さい)を啓(ひら)いて、神意を伺う意。〔説文新附〕八上に「候するなり」とするが、遠方を望み伺うのではなく、祝して神意を伺うをいう。尊上につかえることを伺候というのは、その人の意を承ける意である。

[訓義]
1. うかがう、神意を問う、尊上の意をうける。
2. さぐる、おしはかる。
3. ねらう、のぞきみる。
4. 人を訪問する、たずねる。

[古辞書の訓]
名義抄〕伺 ウカガフ・サフラフ

[語系]
伺・司siは同声。司は神の啓示をうかがう意。それを人事に移して伺という。祠・詞ziは司の声義を承け、もと神事について用いる語である。

[熟語]
伺間・伺機・伺窺・伺伺隙・伺候伺査・伺察伺晨伺探・伺知・伺覘伺便・伺望・伺漏
[下接語]
陰伺・掩伺・窺伺・逆伺・候伺・潜伺・偵伺・諦伺・微伺・眄伺・捕伺・奉伺・防伺・密伺・明伺

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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