住友信託銀行(読み)すみともしんたくぎんこう

百科事典マイペディア 「住友信託銀行」の意味・わかりやすい解説

住友信託銀行[株]【すみともしんたくぎんこう】

住友系の上位信託銀行。1925年信託業法に基づき住友財閥が住友信託を設立。財閥解体政策により,1948年富士信託銀行と改称するが,1952年に住友信託銀行と商号復帰。戦後の信託業界主力商品である貸付信託制度の創設を強力に推進。1950年代中盤まで業界トップの地位にあった。商品開発に積極的で,効率経営でも知られる。不良債権問題で経営の行き詰まった日本長期信用銀行との合併が検討されたが,公的資金の導入額等で折り合わずとりやめになった。1999年3月政府による公的資金2000億円を導入したが,2004年1月に全額返済。2011年中央三井トラスト・ホールディングと経営統合し,三井純友トラストホールディングスの傘下となる。2012年中央三井信託銀行,中央三井アセット信託銀行との合併により三井住友信託銀行として発足。本店大阪。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「住友信託銀行」の意味・わかりやすい解説

住友信託銀行
すみともしんたくぎんこう

信託銀行。1925年住友信託設立。信託業および担保付社債信託業を開始。1948年富士信託銀行と改称,同時に普通銀行業務を兼営,1949年日本初の転換社債受託,1951年以降証券投資信託を受託し始めた。1952年には貸付信託の募集を開始,また社名を住友信託銀行に変更。1955年以降銀行業務が飛躍的に拡大した。1984年に日本初の土地信託を受託。2011年に設立された三井住友トラスト・ホールディングスの傘下に入り,2012年中央三井信託銀行,中央三井アセット信託銀行と合併して三井住友信託銀行となった。

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