事典 日本の地域ブランド・名産品 「佐久鯉」の解説
佐久鯉[水産]
さくごい
長野県佐久市・北佐久郡・南佐久郡の区域で養殖される食用鯉。江戸時代後期の1825(文政8)年に6代岩村田藩主・内藤正縄が大坂から淀鯉を持ち帰ったのが始まり。藩の財政再建に功績のあった並木七左衛門が、かの淀鯉を与えられて池に放ったところ自然に繁殖した。後に水田での養殖がなされるようになった。佐久の気候と千曲川の清流が全国に誇る身の締まった鯉を育てあげている。冷たい流水で飼育されるため成長が遅く、他産地の鯉よりも出荷までに日数がかかるが、じっくり育てることで泥臭さが抜け、身も引き締まる。2008(平成20)年9月、特許庁の地域団体商標に登録された。商標登録番号は第5165299号。地域団体商標の権利者は、佐久養殖漁業協同組合。
出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報