日本歴史地名大系 「佐土原城跡」の解説
佐土原城跡
さどわらじようあと
〔中世の城主伊東氏〕
佐土原城は伊東氏の根幹の城で、室町期に伊東祐尭が佐土原氏・三宅氏・富岡氏・平田氏などを滅ぼし、伊東氏の居城としたと伝える(「島津家久譜」旧記雑録)。事実、祐尭は文安六年(一四四九)以降に佐土原で犬追物の興行を行い、祐尭から家督を継承した祐国は文明一二年(一四八〇)に佐土原を知行し、同一六年の祐国による
天文一三年一月一一日に佐土原で伊東氏家臣による番弓が興行され、翌一四年一月一一日にも同様の番弓が興行されている。この間、伊東義祐は佐土原にあったようだが、同二三年一月一八日に佐土原から都於郡に移っている。しかし永禄四年(一五六一)の飫肥合戦当時、義祐は佐土原は
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報