佐藤=ニクソン共同声明(読み)さとう=ニクソンきょうどうせいめい(英語表記)Sato-Nixon Joint Communiqué

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「佐藤=ニクソン共同声明」の意味・わかりやすい解説

佐藤=ニクソン共同声明
さとう=ニクソンきょうどうせいめい
Sato-Nixon Joint Communiqué

1969年 11月 21日にワシントン D.C.で発表された日米首脳の共同声明。第2次世界大戦後日米関係の懸案であった沖縄の施政権返還が約束されるとともに,同年7月の「ニクソン・ドクトリン」表明以来のアメリカのアジア政策の転換を反映して「アジア地域の平和と安全」のために日本が果すべき役割増大が確認された。この声明での合意基礎にして沖縄は 72年5月 15日,日本に復帰した。そのほか共同声明では,日米安全保障条約の「極東条項」を一層具体的に明確化している。

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「佐藤=ニクソン共同声明」の解説

佐藤・ニクソン共同声明
さとう・ニクソンきょうどうせいめい

一般に1969年(昭和44)佐藤栄作首相とニクソン米大統領の首脳会談後発表された共同声明をさす。重要な点は(1)沖縄返還時期条件について「72年,核抜き,本土並み」方式が合意され,(2)韓国及び台湾の安全と日本の安全との密接な関連を明言した,「韓国条項」と「台湾条項」が盛りこまれていることである。

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