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佐藤広右衛門 さとう・ひろえもん

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朝日日本歴史人物事典の解説

佐藤広右衛門

没年:慶応4.1.3(1868.1.27)
生年:文化9(1812)
幕末の樺太漁業家。越後国新潟の出身で,父は小林六郎兵衛。初名は重之助。江戸で漢学と兵学を学び,帰郷して佐藤広右衛門の養子となって襲名。親戚で北蝦夷地(樺太)御直場所差配人元締役の松川弁之助に誘われて,安政5(1858)年箱館に行き,箱館奉行から差配人に任じられた。同年樺太の東海岸で漁業を試みたが難航し,万延1(1860)年にようやく漁場7カ所を開いた。しかし莫大な経費に見合う漁獲が得られず,翌年差配人を辞して樺太から撤退。この間弁之助と共同で箱館地蔵町の海面2万坪余の埋め立てを行い,また文久2(1862)年には箱館奉行の諮問にこたえて蝦夷地,樺太の守備や開発に関する意見書を提出している。<著作>『開道記』『開道北征録』<参考文献>「佐藤広右衛門履歴」(北海道立文書館所蔵)

(長谷川伸三)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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