朝日日本歴史人物事典 「松川弁之助」の解説
松川弁之助
生年:享和2.4.9(1802.5.10)
幕末明治期の北海道開拓者。名は重明,弁之助は通称。越後国蒲原郡井栗村(新潟県三条市)の大庄屋松川三之助重基の6男。父の遺志ともいえる北地開拓への関心から,安政3(1856)年人夫多数を率いて箱館に渡り箱館御用取扱となり,箱館近辺の開墾を行い,五稜郭の土木工事を担当した。さらに樺太の漁場経営をも担当したが不漁年が続き,志半ばで撤退,郷里へ戻った。<参考文献>内橋潔『新潟県北洋漁業発展誌』,北海道総務部編『北海道開拓功労者関係資料集録』下
(紺野哲也)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報