デジタル大辞泉 「供」の意味・読み・例文・類語 きょう【供】[漢字項目] [音]キョウ(漢) ク(呉) グ(慣) [訓]そなえる とも[学習漢字]6年〈キョウ〉1 神仏などにささげそなえる。「供花」2 差し出して役立てる。「供給・供出・供託・供与・供覧/提供・試供品」3 事情を述べる。「供述/口供・自供」4 (「饗」の代用字)酒食で人をもてなす。「供応」〈ク・グ〉1 の1に同じ。「供花くげ・供御くご・供米・供物・供養/節供せっく・仏供ぶっく・御供ごくう」2 人のおともをする。「供奉ぐぶ/内供ないぐ」〈とも(ども)〉「供侍/子供」 とも【供/▽伴】 《「共」と同語源》1 人の後ろにつき従って行くこと。また、主人に仕え、つき従う人。従者。「―を引き連れる」→御供おとも2 (ふつう「トモ」と書く)能の役柄で、ツレのうち、太刀持ち・従者などの軽い役をいう。 く【供】[漢字項目] ⇒きょう 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「供」の意味・読み・例文・類語 とも【供・伴】 〘 名詞 〙 ( 「とも(友)」と同語源 )① 主たる人の後につき従っていく者。従者。[初出の実例]「爾に御伴(とも)に遣はさえし王等(みこたち)、聞き歓び見喜びて」(出典:古事記(712)中)② 能で、ツレの一種。シテヅレでもワキヅレでも太刀持、従者などの軽い役。[初出の実例]「ともには、折烏帽子、上下、太刀持たる体」(出典:花伝髄脳記(1584頃)六輪) ぐ【供】 〘 名詞 〙 ( 「く」とも ) そなえもの。供物。ぐう。[初出の実例]「すべて天竺震旦我国の諸道の祖師達をも供をそなへて同くたてまつる」(出典:観智院本三宝絵(984)下) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
普及版 字通 「供」の読み・字形・画数・意味 供常用漢字 8画 [字音] キョウ・ク[字訓] そなえる[説文解字] [字形] 形声声符は共(きょう)。共は両手でものを奉ずる形で、供の初文。〔説文〕八上に「設くるなり」と供設の意とし、「一に曰く、供給するなり」という。金文に共を供・恭の意に用い、恭にはまた(きょう)の字を用いる。共は玉器を奉ずる形、は(竜)形の呪器を奉ずる形であろう。供も、もと神事に関する供設の意であった。[訓義]1. そなえる、もうける。2. まつる、すすめる。3. つかえる、やしなう。4. つつしむ、うやうやしい。5. のべる、もうす。[古辞書の訓]〔名義抄〕供 マウク・タテマツル・ソナフ・ツカマツル・ノゾム・タマフ 〔字鏡集〕供 マウク・タテマツル・ツカフマツル・ツブサニ・アヘ・ソナフ・ノゾム・タマフ[熟語]供役▶・供応▶・供給▶・供御▶・供具▶・供献▶・供貢▶・供済▶・供祭▶・供事▶・供侍▶・供酒▶・供需▶・供出▶・供述▶・供承▶・供招▶・供状▶・供職▶・供進▶・供設▶・供薦▶・供饌▶・供贍▶・供膳▶・供単▶・供茶▶・供張▶・供帳▶・供吐▶・供頓▶・供認▶・供奉▶・供報▶・供明▶・供養▶・供礼▶[下接語]雅供・饋供・給供・献供・口供・斎供・資供・自供・上供・送供・茶供・提供・侑供 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報 Sponserd by