依違(読み)イイ

デジタル大辞泉 「依違」の意味・読み・例文・類語

い‐い〔‐ヰ〕【依違】

[名](スル)あいまいな態度をとること。
政府―して答えず」〈東海散士佳人之奇遇

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精選版 日本国語大辞典 「依違」の意味・読み・例文・類語

い‐い‥ヰ【依違】

  1. 〘 名詞 〙 依るようでもあり、違うようでもある態度。
  2. 物事が判然としないこと。はっきりしない態度をとること。
    1. [初出の実例]「四時代謝不依違、只惜残春尽正輝」(出典本朝無題詩(1162‐64頃)四・三月尽日惜春〈藤原季綱〉)
    2. 「政府依違して答えず」(出典:佳人之奇遇(1885‐97)〈東海散士〉一六)
    3. [その他の文献]〔漢書‐谷永伝〕
  3. 先例、手続き、慣習などに相違すること。
    1. [初出の実例]「先次第沙汰、頗以依違歟」(出典:玉葉和歌集‐寿永二年(1183)八月六日)

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普及版 字通 「依違」の読み・字形・画数・意味

【依違】いい(ゐ)

はっきりせず、迷う。〔後漢書、第五倫伝〕倫、に奉じを盡し、言事、依する無し。

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