俗士(読み)ぞくし

精選版 日本国語大辞典 「俗士」の意味・読み・例文・類語

ぞく‐し【俗士】

〘名〙 (「ぞくじ」とも)
学芸の乏しい人。見識のない人。平凡な人。俗人俗子
※本朝文粋(1060頃)一・裘賦〈兼明親王〉「後代俗士。必罪吾以其宿志」 〔後漢書‐劉梁伝〕
在俗の人。出家していない世間一般の人。俗人。俗子。
※米沢本沙石集(1283)九「或る俗士(ゾクジ)下人、主の親き人の下人の乗よき馬をもちたるをほしく思けるままに」

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デジタル大辞泉 「俗士」の意味・読み・例文・類語

ぞく‐し【俗士】

世間並みの人。また、見識のないつまらない人。俗人。

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普及版 字通 「俗士」の読み・字形・画数・意味

【俗士】ぞくし

俗物。〔三国志、蜀、諸亮伝注に引く襄陽記〕劉備、世事を司馬操に訪(と)ふ。操曰く、儒生俗士は豈に時務をらんや。時務をは俊に在り。此の自ら伏・鳳雛りと。

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