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修道院建築 しゅうどういんけんちくMonastic architecture

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

修道院建築
しゅうどういんけんちく
Monastic architecture

キリスト教の修道士が共住して修行生活を送る場所として建てられた建築。修道士とは元来孤立して修行するものであるが,キリスト教義の発達に伴い,一種の教育機関を設けて聖職者を育成する必要をきたし,東方では 4世紀にカエサレアの聖バシレイオスが,西方では 6世紀にヌルシアの聖ベネディクトがおのおの修道会の規則を整えて以来,各地で修道院の建設が盛んとなった。特にベネディクト会修道院は 6世紀にイタリアのモンテカッシーノに最初の大修道院を建立して以来,修道院活動の中心をなし,しばしば会則を改革し,カロリング朝時代(9世紀)には,スイスのザンクトガレンにのちの修道院建築の基本形となる青写真を制作している(→ザンクト・ガレン修道院)。全体のプランの中心となるのは中庭を列柱で囲む回廊建築で,一方が聖堂に接し,他の三方に食堂と厨房,集会室,共同作業室など,その上階に僧房,寝室,客室などを設けている。特に中世初期からロマネスク時代にかけて,修道院は宗教のみならず文化活動の中心地となり,院内では写本をはじめ絵画や工芸品などの制作も行なわれたため,スクリプトリウム(写本所)やそのほかの仕事場もこれに付属して建てられているものが多い。西方ではベネディクト会から派生したクリュニー会修道院が 10世紀以来,シトー会修道院は 12世紀以来各地に修道院を建造し,クリュニー会の豪奢な建築はフランスのゴシック建築の,シトー会の厳格で質素な建築(→シトー会建築)はスペインおよびイタリアのゴシック建築の発生に重要な影響を与えた。

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世界大百科事典内の修道院建築の言及

【修道院】より

…修道による霊性のよみがえりは砂漠のような現代にとって,人々の大きな救いと希望となりつつある。【今野 国雄】
【修道院建築】
 修道院建築monastic architectureとは,修道院長のもとで共同生活を営む修道士のための建築をいい,聖堂(教会堂),集会室,大食堂,回廊,寝室などからなる修道生活の基本区域と,院長室,応接室,客室など半ば開放された準基本区域で構成される。18世紀まではしばしば修道士の物的生活を支えるための業務を行う大きな世俗区域(菜園など)を伴っていた。…

※「修道院建築」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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