(読み)イ

デジタル大辞泉 「偉」の意味・読み・例文・類語

い【偉】[漢字項目]

常用漢字] [音](ヰ)(呉)(漢) [訓]えらい
優れている。「偉勲偉材偉人
大きくて立派である。「偉観偉大偉丈夫魁偉かいい雄偉
[名のり]いさむ・おおい・たけ・より

い〔ヰ〕【偉】

[名・形動]大きくりっぱなこと。すぐれていること。また、そのさま。「その功たるやなり」
「―な塊を脳中髣髴ほうふつして」〈漱石それから

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精選版 日本国語大辞典 「偉」の意味・読み・例文・類語

【偉】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. 大きく立派なこと。すぐれているさま。
    1. [初出の実例]「夫の感じ少き草昧の人心をして、面白しとか恐ろしとか、偉なりとか感ぜしめたる事は」(出典:日本開化小史(1877‐82)〈田口卯吉〉一)
    2. [その他の文献]〔漢書‐陳遵伝〕
  3. 盛んなこと。はなばなしいこと。〔韓愈‐送区冊序〕

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普及版 字通 「偉」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 12画

(旧字)
11画

[字音] イ(ヰ)
[字訓] すぐれる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(い)。〔説文〕八上に「奇なり」とあり、奇偉の意とする。に圍(囲)・(違)・衞(衛)のように城郭をめぐる意と、皮のように皮革の意と、両系がある。皮革の美盛なる意を承ける字であろう。

[訓義]
1. すぐれる。
2. 大きい、立派な。
3. うるわしい、さかんな。

[古辞書の訓]
名義抄 タクマシ・メツラシ・アヤシ・イカシ・ウルハシ・タタハシリ・オトトケシ・ウラム・ヨム・コモ・ウレシ・オムカシ

[語系]
hiuiは同声。みな美盛の意がある。傀kui、巍ngiuiなども同系の語である。

[熟語]
偉幹偉鑒・偉観偉岸・偉器・偉奇偉挙偉業・偉才・偉士・偉志・偉姿偉辞・偉状・偉人偉績偉蹟・偉絶偉壮・偉大・偉度・偉美偉茂偉望偉貌偉誉偉容・偉略・偉麗偉烈・偉論
[下接語]
逸偉・英偉・怪偉偉・魁偉・奇偉・巨偉・偉・秀偉・俊偉・壮偉・卓偉・明偉・雄偉

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