僧ヶ岳県立自然公園(読み)そうがだけけんりつしぜんこうえん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「僧ヶ岳県立自然公園」の意味・わかりやすい解説

僧ヶ岳県立自然公園
そうがだけけんりつしぜんこうえん

富山県北東部,黒部市魚津市の境にある僧ヶ岳(1855m),駒ヶ岳(2002m)を中心とした山岳自然公園。面積 58km2。2011年指定。僧ヶ岳は立山連峰の最北端に位置し,古くから山岳信仰の対象であるとともに,融雪期の雪形が農耕の目安とされてきた。周辺地域は豊かな植生を有し,ユキツバキやタテヤマスゲ,トチノキなどの群落が分布する。僧ヶ岳山頂付近の仏ヶ平は,シモツケソウウメバチソウなど数多くの花が見られる。また,国の特別天然記念物であるニホンカモシカのほか,イヌワシクマタカなど希少な野生生物の生息が確認されている。北東麓に宇奈月温泉があり,登山の拠点となっている。

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