僧祇物(読み)ソウギモツ

デジタル大辞泉 「僧祇物」の意味・読み・例文・類語

そうぎ‐もつ【僧×祇物】

僧団の所有する財産

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精選版 日本国語大辞典 「僧祇物」の意味・読み・例文・類語

そうぎ‐もつ【僧祇物】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。出家の集団に所属する物資一切をいう。寺舎田園など共有物である四方僧物と、比丘比丘尼に施与された類の、現に出家が各自用いている所有物である現前僧物の二種。僧祇。僧伽物(そうぎゃもつ)
    1. [初出の実例]「毀十方仏、偸僧祇物、婬佚無道、逼略浄戒諸比丘尼、姉妹親戚慚愧」(出典往生要集(984‐985)大文六)
    2. 「唐土には寺院定まり、僧祇物あり。常住物等あって、僧の為めに行道の縁となる」(出典:正法眼蔵随聞記(1235‐38)四)
    3. [その他の文献]〔観無量寿経〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「僧祇物」の意味・わかりやすい解説

僧祇物
そうぎもつ
sāṃghika

出家教団所有のすべての物資のこと。僧物ともいう。すべての僧尼の共有物である四方僧物と,個人所有の私有物である現前僧物との2種に分ける。また4種に分ける分け方もある。

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