優波離(読み)ウバリ

デジタル大辞泉 「優波離」の意味・読み・例文・類語

うばり【優波離】

《〈梵〉Upāli音写釈迦十大弟子一人理髪師出身戒律に精通しているところから持律第一といわれた。ウパーリ

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精選版 日本国語大辞典 「優波離」の意味・読み・例文・類語

うぱり【優波離】

  1. ( [梵語] Upāli の音訳優婆離、鄔波離などとも表記する ) 仏十大弟子の一人。持律第一と称せられ、仏滅後、第一結集(けつじゅう)に当たって律を誦出(じゅしゅつ)した。
    1. [初出の実例]「畢波羅窟にして、優婆梨誦し、経は阿難誦して」(出典:梵舜本沙石集(1283)四)
    2. [その他の文献]〔四分律‐五四〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「優波離」の意味・わかりやすい解説

優波離
うぱり

インドの僧。サンスクリット語 Upāliの音写。釈尊十大弟子の一人。もと宮廷の理髪師であったが,釈尊が故国に帰ったときに,阿難らとともに出家して仏弟子になったといわれる。戒律に精通し,第一結集のとき,律を誦出した。律に関しては仏弟子中の第一人者

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世界大百科事典(旧版)内の優波離の言及

【十大弟子】より

…仏の前で居眠りして叱責をうけ,眠らぬ誓いをたて,視力を失ったがそのためかえって真理を見る眼をえた。(8)優波離(うぱり) サンスクリット語でウパーリUpāli。持律第一。…

※「優波離」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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