元【しん】(読み)げんしん

百科事典マイペディア 「元【しん】」の意味・わかりやすい解説

元【しん】【げんしん】

中国,中唐の詩人。字は微之。806年に進士親友白居易との間にかわされた多くの詩が残る。流行伝奇小説の発想に影響された恋愛詩を作り,〈元和体(げんなたい)〉の代表者。自身の体験をもとに書いた伝奇小説鶯鶯伝(おうおうでん)》は元曲傑作西廂記》の基となった。
→関連項目楽府諸宮調千載佳句

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android