コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

諸宮調 しょきゅうちょう Zhu-gong-diao

4件 の用語解説(諸宮調の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

諸宮調
しょきゅうちょう
Zhu-gong-diao

中国,宋,金代の語り物風の歌曲。当時都市の盛り場で最も流行した演芸の一つ。以後3世紀にわたって庶民に愛好された。創始者は山西の沢州 (晋城県) 出身の芸人孔三伝で,崇寧,大観年間 (1102~10) に活躍したと記録されている。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

諸宮調【しょきゅうちょう】

中国の古い語り物の一種。琵琶などの弦楽器の伴奏で,歌曲とせりふを混ぜて一人で演唱する。北宋の芸人,孔三伝の創始と伝えられ,金代に盛行し,庶民に親しまれた。金の董解元(とうかいげん)の《西廂記諸宮調》(別名《董西廂》)は,唐の元【しん】伝奇小説《鶯鶯伝(おうおうでん)》に材を取り,素朴で力強く,構成緊密な傑作。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

世界大百科事典 第2版の解説

しょきゅうちょう【諸宮調 zhū gōng diào】

中国の宋・金・元代(10~14世紀)に流行した語り物の形式。韻文による歌と散文の叙述とを交互にくりかえして,長編の物語を語った。歌辞の部分は,同一の宮調(調子のこと)に属する二つ以上の曲から成る組曲(これを〈套数〉という)を数十つらね,全体として複数の宮調による大型の組曲形式となっており,諸宮調という名称もそこから起こった。演者は通常1人で,伴奏は琵琶などの弦楽器を用い,そのためまた〈搊弾詞(しゆうたんし)〉ともよばれる。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

諸宮調
しょきゅうちょう

中国、宋(そう)・金(きん)・元(げん)代に流行した語り物演芸の一種。宮調(音階)を同じくする数曲からなる短い套数(とうすう)(組曲)を同一の押韻(おういん)の歌詞で歌い、このような套数を多数連ね、間に語りも入れて長編を構成していく。一つに限られることなく、諸種の宮調の套数を並べるようになったところから諸宮調といい、また琵琶(びわ)などの弦楽器を伴奏としたため弾詞(すうだんし)ともよばれた。11世紀後半に沢州(たくしゅう)(山西省晋城)出身の民間芸人孔三伝(こうさんでん)がつくりだしたものといわれ、士大夫(したいふ)の間にも流行し、宋朝南渡後には南方にも広まった。豊富な曲調を駆使する長編叙述の形式は、後続の元雑劇にも多大な影響を与えたと考えられる。題材も恋愛物語や歴史物語など当時の俗文学に共通するものが多いが、テキストの伝わるものは少ない。金代の『劉知遠(りゅうちえん)』の残本と、元の王伯成(おうはくせい)の『天宝遺事』の残編輯本(しゅうほん)のほかには、金の章宗の時代の人董(とう)某の『西廂記(せいそうき)』ただ1本が伝わるだけである。この『董解元(とうかいげん)西廂記』は、唐の元(げんしん)の小説『鶯鶯伝(おうおうでん)』に取材しているが、原作に10倍する長編が巧みな構成と口語を交えた生気ある語り口で読む者を飽きさせない。中国文学史上、戯曲、小説を中心とする叙事文学の時代の開幕を飾る作品となった。[傳田 章]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

諸宮調の関連キーワード大曲金井金田金屋金山帰化城磁州窯南海貿易貨郎児錦糸卵/金糸卵/錦糸玉子/金糸玉子

今日のキーワード

アレルギー

語源はギリシャ語。「変わった(変えられた)働き」です。関係しているのは、人間の免疫システム。免疫は本来、人の体を守る仕組みですが、ときに過剰反応し、不快な症状を引き起こすことがあります。それがアレルギ...

続きを読む

コトバンク for iPhone