元禄花見踊(読み)ゲンロクハナミオドリ

デジタル大辞泉 「元禄花見踊」の意味・読み・例文・類語

げんろくはなみおどり〔ゲンロクはなみをどり〕【元禄花見踊】

歌舞伎舞踊長唄本名題元禄風花見踊」。竹柴瓢助たけしばひょうすけ作詞、3世杵屋正次郎きねやしょうじろう作曲。明治11年(1878)東京新富座初演元禄時代上野の山の花見題材に、遊女武士若衆やっこなどが集まってにぎやかに踊るもの。花見踊

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「元禄花見踊」の意味・わかりやすい解説

元禄花見踊
げんろくはなみおどり

長唄(ながうた)の曲名。通称「花見踊」「元禄風花見踊」。1878年(明治11)6月初演。竹柴瓢助(たけしばひょうすけ)作詞、3代目杵屋(きねや)正治郎作曲。新富座新築のとき、開場式の大切(おおぎり)の余興として演奏された。長唄のなかではもっともポピュラーな作品の一つ。元禄時代(1688~1704)の上野の花見を題材に、武士、奴(やっこ)、若衆、遊女、町人などが、さまざまな風俗で集まり踊るという、さながら絵巻物の絢爛(けんらん)豪華な世界を表している。曲全体が二上りで作曲され、唄も高音域が多く、華やかさのあふれる曲になっている。「連れて来つれて」の部分のトーンチチン、イヤチャチャチャチャチャンという三味線旋律は耳慣れたものになっている。

[茂手木潔子]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「元禄花見踊」の意味・わかりやすい解説

元禄花見踊
げんろくはなみおどり

長唄曲名。本名題『元禄風花見踊』。 1878年6月,東京新富座開場式で初演。作詞竹柴瓢助,作曲3世杵屋正治郎。上野の山内で元禄風俗をした男女が派手な姿で踊る花見のにぎやかさを描写したはなやかな曲。特に「連れて着つれて」のにぎやかな旋律は有名一部3拍子を含む。

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「元禄花見踊」の解説

元禄花見踊
〔長唄〕
げんろく はなみおどり

歌舞伎浄瑠璃外題
作者
竹芝瓢助
演者
杵屋正次郎(3代)
初演
明治11.6(東京・新富座)

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