元結紙(読み)モトユイガミ

デジタル大辞泉 「元結紙」の意味・読み・例文・類語

もとゆい‐がみ〔もとゆひ‐〕【元結紙】

もとどりを束ねるための紙。もといがみ。

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精選版 日本国語大辞典 「元結紙」の意味・読み・例文・類語

もとゆい‐がみもとゆひ‥【元結紙】

  1. 〘 名詞 〙 男女が髪の根を束ねるのに用いる紙。色は白と黒。元結。もといがみ。
    1. [初出の実例]「たけながのもとゆひ紙を折て、文かきやりたる傾城あり」(出典:評判記・色道大鏡(1678)九)

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百科事典マイペディア 「元結紙」の意味・わかりやすい解説

元結紙【もとゆいがみ】

元結製造に使う原紙コウゾ原料とした手すき和紙で,米粉を加えたものと,加えないものがあり,福井長野栃木などの各県で産した。現在はマニラ麻クラフトパルプ,純白の廃紙を配合し,丸網抄紙機ですく。特性は縦の強度が大きいこと。水引紙(水引製造用の原紙)も元結紙に類する。

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