六訂版 家庭医学大全科 「先天性魚鱗癬様紅皮症」の解説
先天性魚鱗癬様紅皮症
せんてんせいぎょりんせんようこうひしょう
Congenital ichthyosiform erythroderma
(皮膚の病気)
どんな病気か
出生時から全身の
原因は何か
症状の現れ方
通常は生まれた時に発症し、新生児期には全身に
加齢とともに皮膚病変の角質増殖が著しくなり、全身のびまん性潮紅、角質増殖、
病勢はおおむね屈側に著しく、しばしば
検査と診断
確定診断は、病理組織学的に
現在では、胎児皮膚生検やDNA診断による出生前診断も可能になってきています。
治療の方法
①新生児期では、体温調節、水分電解質バランス、二次感染に注意します。
②重症例ではレチノイド(チガソン)を投与しますが、小児では
③5%サリチル酸ワセリンを1日2~3回患部に塗り、鱗屑の除去に努めます。
④ビタミンD軟膏を1日2~3回、患部に塗ります。
病気に気づいたらどうする
皮膚科専門医を受診して正しい診断をつけてもらい、適切な治療を受けるようにします。
関連項目
米田 耕造
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報