六訂版 家庭医学大全科「尋常性疣贅」の解説
尋常性疣贅(いぼ)
じんじょうせいゆうぜい(いぼ)
Verrucca vulgaris
(感染症)
どんな感染症か
ヒト
症状の現れ方
外傷を受けやすい露出部、とくに手指、足底、膝、顔面に現れます。ささくれなど傷のある皮膚に感染し、数カ月後には光沢のある皮膚色の1㎜大の半球状に隆起した発疹ができ、次第に大きくなって、表面が角化して粗く灰白色になります。
足の裏では、体重のために隆起できず、魚の目状または多発して敷石状になります。顔面や首では、先端がとがった細長い突起物になることがあります。
検査と診断
削ると魚の目と違って出血しやすいので、簡単に区別できますが、古いいぼでは角質が厚くなって区別が難しくなります。一般に子どもの場合は魚の目は少なく、いぼのことが多いようです。
確実に診断する方法は、切除して組織学的に診断するか、ウイルス抗原または核酸を検出します。
治療の方法
一般的には、液体
電気
いぼころりは角質を溶かすだけなので、かえって広げてしまうことがあります。凍結療法と組み合わせるとよい結果が得られます。
病気に気づいたらどうする
いぼが増えてしまう前に、皮膚科で治療してもらいましょう。
本田 まりこ
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報