デジタル大辞泉
「先憂後楽」の意味・読み・例文・類語
せんゆう‐こうらく〔センイウ‐〕【先憂後楽】
《范仲淹「岳陽楼記」の「天下の憂えに先んじて憂え、天下の楽しみに後れて楽しむ」から》国家の安危については人より先に心配し、楽しむのは人より遅れて楽しむこと。志士や仁者など、りっぱな人の国家に対する心がけを述べた語。
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せんゆう‐こうらく センイウ‥【先憂後楽】
〘
連語〙 (
北宋の
忠臣范仲淹の「岳陽楼記」の「先
二天下之憂
一而憂、後
二天下之楽
一而楽」によることば) 憂うることは人に先だって
憂い、楽しむことは人に遅れて楽しむ。忠臣の国を思う情。
※鉛筆ぐらし(1951)〈
扇谷正造〉デスク商売往来「大体において『先憂後楽』の
方針で行かないと、
部員は
仕事はいっしょにやってくれるものではない」 〔宋史‐范仲淹伝論〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
先憂後楽
憂うることは人に先だって憂い、楽しむことは人に遅れて楽しむこと。
[使用例] 日常生活これ苦楽を共にするどころか、大体において「先憂後楽」の方針で行かないと、部員は仕事はいっしょにやってくれるものではない[扇谷正造*鉛筆ぐらし|1951]
[使用例] ことあるごとに「君、総務課長はセンユーコーラク(先憂後楽)よ」たえずそれを口にし[深田祐介*新西洋事情|1975]
[解説] 古くから政治家や忠臣などの心がまえとして用いられ、現在では人の上に立つ者の心がまえとしても用いられます。
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