光堂(読み)ヒカリドウ

精選版 日本国語大辞典 「光堂」の意味・読み・例文・類語

ひかり‐どう‥ダウ【光堂】

  1. 〘 名詞 〙 堂を金箔(きんぱく)などで装飾したり、金色に塗った本尊をまつったりしてある阿彌陀堂。岩手県平泉町の中尊寺のものが、特に有名。金色堂(こんじきどう)
    1. [初出の実例]「年過四十、務仏事。於洛東一宇。安彌陀像。華麗耀煜。俗号光堂」(出典元亨釈書(1322)一七)

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日本歴史地名大系 「光堂」の解説

光堂
ひかりどう

[現在地名]一宮市萩原町中島

村の西北東宮重ひがしみやしげ・西宮重・高木たかぎとの村境を通って南に光堂川が流れている。この川に「光堂橋」があった。「尾張志」はこの橋について「中島村にあり、むかし此あたりに仏殿ありしが、荘厳うるはしかりければ、光堂と号けしが、今は廃して此井筋に其名残り橋をもしかよべり、されども其堂いづちに在りしか、今は跡だになし」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の光堂の言及

【中尊寺】より

…南西壇の阿弥陀像が客仏であるほかは,各本尊の天蓋や礼盤(らいばん),孔雀文磬(けい),磬架,案,華鬘(けまん)などの荘厳具一式(国宝)にいたるまで当初のままに残され,美術史上の価値はきわめて高い。金色堂は一名〈光堂(ひかりどう)〉と呼ばれるが,中世に建立された覆堂内にあった。今日この覆堂は他に移され,新しい覆堂内に建っている。…

※「光堂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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