光浄寺(読み)こうじようじ

日本歴史地名大系 「光浄寺」の解説

光浄寺
こうじようじ

[現在地名]三根町大字西島字本分

本分ほんぶんの北部平地に広い寺域を占める。医王山と号し、臨済宗南禅寺派。本尊薬師如来。嘉暦二年(一三二七)板部成尚の創建、空山を開山とする。

延元元年(一三三六)足利尊氏は東上に際し当寺に祈願したという寺伝があるほか、領主板部氏、九州探題今川・渋川両氏、征西将軍懐良親王、菊池氏の将赤星氏、少弐氏、横岳氏、竜造寺氏、鍋島氏らによる文書が当寺に所蔵されている。


光浄寺
こうじようじ

[現在地名]神林村有明 浦山添

有明ありあけ集落のほぼ中央、飯岡いいおか小出こいでを結ぶ道路沿いに位置する。背後に杉の樹林がある。遍照山と号し、曹洞宗。本尊は十一面観音。天文年間(一五三二―五五)の創建で、開山は平林千現ひらばやしせんげん寺三世底寂玄徹。寺伝では当寺は往古南の字清水端しみずはたにあったが、享和年間(一八〇一―〇四)現在地に移転したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の光浄寺の言及

【三根[町]】より

…良質の佐賀米を産し,野菜,イグサ,イチゴの栽培も行われている。西島にある臨済宗光浄寺は,南北朝期,足利尊氏や懐良親王の祈願や寺領安堵をうけたと伝え,古文書を蔵する。市武には江戸後期に佐賀藩の蔵入地を管轄する代官所が置かれた。…

※「光浄寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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