兜塚(読み)かぶとづか

精選版 日本国語大辞典 「兜塚」の意味・読み・例文・類語

かぶと‐づか【兜塚】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 兜の鉢のように丸く盛り土をし、周囲にしころ様のものを付けた古代の墓。
  3. 源義家奥州から凱陣のとき、兜を埋めたという塚。一説に、平将門の兜とも。
    1. [初出の実例]「兜塚側に鎧の渡しあり」(出典:雑俳・柳多留‐八四(1825))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本歴史地名大系 「兜塚」の解説

兜塚
かぶとつか

太清寺境内の東南隅の塚で、古墳群の一つであったと思われるが、現在は住宅地となって地名だけ残る。小牧長久手の戦の折、家康はこの塚をみて、兜の形によく似ているところから、ここで甲冑を着け直した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の兜塚の言及

【兜町】より

…取引所の性格は,当初の清算取引を中心にした投機の場から,第2次大戦後は産業資金の調達と国民の資産運用の場に脱皮した。 兜町という町名は,江戸時代にこの地の牧野氏邸内にあった兜塚・甲山(かぶとやま)にちなんでつけられたといわれている。兜塚(現在の兜神社内)の由来については次のような話が伝えられている。…

※「兜塚」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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