入谷(読み)イリヤ

デジタル大辞泉 「入谷」の意味・読み・例文・類語

いりや【入谷】

東京都台東区北部地名鬼子母神きしもじん本尊とする真源寺朝顔市有名

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精選版 日本国語大辞典 「入谷」の意味・読み・例文・類語

いりや【入谷】

  1. 東京都台東区北部の地名。朝顔市の立つ鬼子母神(真源寺)で知られる。

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改訂新版 世界大百科事典 「入谷」の意味・わかりやすい解説

入谷 (いりや)

東京都台東区北部の地名。武蔵野山手)台地最東端の上野山の北東にあたる沖積地で,江戸時代には奥州街道沿いの寺町の裏側に相当し,大名下屋敷,町家や田畑が多かった。当時,切花や鉢物の栽培地として知られていたが,幕末までにその中心は,西新井(足立区)や鹿骨(ししぼね)(江戸川区)へ移った。しかし明治以後開かれるようになった入谷の鬼子母神(真源寺)の朝顔市(鉢物市)は毎年7月6~8日に行われ,地口の〈恐れ入谷の鬼子母神〉とともに知られている。行政地名としての入谷は,営団地下鉄(現,東京地下鉄)日比谷線の入谷駅北東側一帯で,商店,住宅,工場が混在しており,家具製造業が盛んである。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「入谷」の意味・わかりやすい解説

入谷
いりや

東京都台東区(たいとうく)北部の一地区。東京地下鉄日比谷(ひびや)線の入谷駅付近で、朝顔市で知られる。江戸時代には切り花、鉢物栽培の産地であった。「恐(おそ)れ入谷の鬼子母神(きしじん)」と、その語呂(ごろ)のよさで知られた本尊の鬼子母神像を祀(まつ)る真源寺(しんげんじ)の境内は、毎年、七夕(たなばた)の前後3日間、朝顔市でにぎわう。入谷交差点付近に「朝顔発祥記念碑」があり、その隣には、入谷土器を開拓した「入谷乾山窯元(けんざんかまもと)碑」も建っている。

[菊池万雄]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「入谷」の意味・わかりやすい解説

入谷
いりや

東京都台東区北西部の地区。明治期までは近郊農村で,アサガオの産地として知られ,入谷朝顔発祥之地の碑がある。毎年7月に入谷鬼子母神 (真源寺) の境内を中心に朝顔市が開かれる。東京地下鉄日比谷線の入谷駅がある。なお別に足立区北西部の農業地域に入谷町の名がある。

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