八介(読み)ハチスケ

デジタル大辞泉 「八介」の意味・読み・例文・類語

はち‐すけ【八介】

武家すけ通称を名のることを許された八家。秋田城介(出羽)・三浦介(相模)・千葉介(下総しもうさ)・上総かずさ介(上総)・狩野介(伊豆)・井伊介(遠江とおとうみ)・富樫とがし介(加賀)・大内介(周防すおう)。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 遠江 名詞 実例

精選版 日本国語大辞典 「八介」の意味・読み・例文・類語

はち‐すけ【八介】

  1. 〘 名詞 〙 武家で介(すけ)の通称を名乗ることを許されて名誉とした八家。
    1. [初出の実例]「八介(ハチスケ)と云ふ事出羽の国に秋田城介〈略〉相模国に三浦介、下総国に千葉介、上総国に上総介〈吉三助と号す〉伊豆国に狩野介、加賀国に富樫介、周防国に大内介、遠江国に井伊介是を八介と云、侍の面目とする官也」(出典随筆貞丈雑記(1784頃)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android