公事奉行(読み)くじぶぎょう

精選版 日本国語大辞典 「公事奉行」の意味・読み・例文・類語

くじ‐ぶぎょう‥ブギャウ【公事奉行】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 鎌倉・室町幕府の職名。幕府の政務奉行したものの総称。すなわち、安堵(あんど)評定、倉、恩沢越訴官途(かんと)寺社勘定、問注(もんちゅう)など諸奉行の総称。固有の職名ではなく、普通はただ奉行人とだけいわれた。公事奉行人。
  3. 裁判刑獄などを担当する奉行・役人
    1. [初出の実例]「公事裁判に刑罰のことは、別に公事奉行と言物を立て」(出典:政談(1727頃)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android