デジタル大辞泉
「共有結合結晶」の意味・読み・例文・類語
きょうゆうけつごう‐けっしょう〔キヨウイウケツガフケツシヤウ〕【共有結合結晶】
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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共有結合結晶
きょうゆうけつごうけっしょう
covalent bond crystal
原子が互いにそのもっている電子を出し合い共有することによって凝集している結晶。この結合を共有結合という。周期表の 14族に属する元素である炭素,ケイ素,ゲルマニウムなどのつくる結晶が代表例であり,ダイヤモンド型構造と呼ばれる結晶構造をもつ。この種の結晶には,ダイヤモンドのように結晶が硬く,融点,沸点がきわめて高く,導電率の低いものもあるが,ケイ素やゲルマニウムなどのように顕著な半導体としての性質を示すものもある。炭化ケイ素 SiCのように種類の異なる原子の化合物も共有結合結晶である。 13族元素と 15族元素の結晶であるヒ化ガリウム GaAs,インジウム・アンチモン InSbなどの結合は共有結合性とイオン結合性をあわせもつ。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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共有結合結晶
キョウユウケツゴウケッショウ
covalent crystal
結晶内の原子がすべて共有結合により隣りどうし結びつけられている結晶.代表的な例は,ダイヤモンド,立方晶系のBN,SiCなどで,硬度が大きく,融点も高いのが特徴である.共有結合はイオン結合や金属結合と異なり,結合に方向性があるため,結晶学的な配位数が小さく,構造があまり密ではない.完全な共有結合結晶はほとんどなく,イオン結合性と共有結合性のまじった場合が多い.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
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