精選版 日本国語大辞典 「其方様」の意味・読み・例文・類語 そなた‐さま【其方様】 〘 代名詞詞 〙 ( 「さま」は接尾語 ) 対称。尊敬の気持で相手を呼ぶとき用いる。多く女性が男性に対して用いた。そのさま。[初出の実例]「そなたさまの事ならば、いかやうの御ようなりとも、ききまらせうとおもふに」(出典:虎清本狂言・泣尼(室町末‐近世初)) そちら‐さま【其方様】 〘 代名詞詞 〙 ( 「そちら」に接尾語「さま」をつけて敬っていう語 )① 対称。目上の相手や初対面の相手を敬って呼ぶとき用いる。また、商家で客を呼ぶ語。② 他称。相手側の、または相手の近くにいる他人を敬ってさし示す(中称)。 そなた‐ざま【其方様】 〘 名詞 〙 ( 「ざま」は方向を表わす接尾語 ) そちらのほう。[初出の実例]「おとな上達部まで、皆そなたざまに見やり給へり」(出典:枕草子(10C終)三五) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例