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兼ねる カネル

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デジタル大辞泉の解説

か・ねる【兼ねる】

[動ナ下一][文]か・ぬ[ナ下二]
一つで二つ以上の働きをする。
㋐一つの物が二つ以上の働きを合わせもつ。一つの物が二つ以上の用をする。「大は小を―・ねる」「書斎と応接間とを―・ねた部屋」
㋑一人が二つ以上の職を受け持つ。他の仕事も合わせ行う。兼任する。「首相が外相を―・ねる」「商用を―・ねて上京する」
一方だけでなく、他方まで考える。遠慮する。はばかる。「気を―・ねる」
「母親が兄の手前を―・ねて折り折り痛(ひど)く叱ることがあり」〈独歩・春の鳥〉
将来のことまで考える。予想する。予定する。
「八百万(やほよろづ)千年(ちとせ)を―・ねて定めけむ奈良の都は」〈・一〇四七〉
他の動詞の連用形に付いて用いる。
㋐…しようとして、できない。…することがむずかしい。「納得し―・ねる」「何とも言い―・ねる」
㋑(「…かねない」などの形で)…するかもしれない。…しそうだ。「悪口も言い出し―・ねない」

出典|小学館
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大辞林 第三版の解説

かねる【兼ねる】

( 動下一 ) [文] ナ下二 か・ぬ
二つ以上のはたらき・役割を併せもつ。 「食堂と居間を-・ねた部屋」 「趣味と実益を-・ねた仕事」
本務の他に別の職務を同時に務める。 「首相が外相を-・ねる」
遠慮する。心をおしはかる。気兼ねする。 「気を-・ねる」 「母親が兄の手前を-・ねて/春の鳥 独歩」 「虎は又、十郎が心を-・ねて/曽我 6
将来のことまで予定する。 「千年を-・ねて定めけむ奈良の都は/万葉集 1047
長い時間または広い距離に及ぶ。 「あらたまの年月-・ねてぬばたまの夢に見えけり君が姿は/万葉集 2956」 「桜咲く四方の山辺を-・ぬるまに/山家
(動詞の連用形に付いて)
しようとしてもできない。…することに堪えられない。 「引き受け-・ねる」 「見るに見-・ねて手伝う」
(「…かねない」の形で)その可能性があることを表す。…するかもしれない。…しそうだ。 「放っておいたら自殺し-・ねない」 「そのまま出て行き-・ねない」
[慣用] 大は小を-

出典|三省堂
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世界大百科事典内の兼ねるの言及

【歌舞伎】より

… 中期以降しだいに一人一役柄の原則が崩れ,文化文政のころになると,一人の役者がいくつもの役柄を兼ねて演じ分けることを良しとする風潮さえ生まれた。3世中村歌右衛門から,〈兼ねる〉というのを名優の名誉ある称号であるとすることも始まった。現在では,その俳優の芸風や人柄(にん)(容姿をもとにした芸域),年齢などによっておのずから制約はされるものの,そのかぎりではいくつかの役柄の役を兼ねる例が多い。…

※「兼ねる」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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