内御簾(読み)ウチミス

デジタル大辞泉 「内御簾」の意味・読み・例文・類語

うち‐みす【内×簾】

寝殿造り母屋にかける御簾
江戸時代歌舞伎劇場の桟敷の名。東西の一階桟敷の舞台寄り8間で、すだれが下げてあったのでいう。主に江戸歌舞伎でいった。→外御簾

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精選版 日本国語大辞典 「内御簾」の意味・読み・例文・類語

うち‐みす【内御簾】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 寝殿造りの母屋にかける御簾。
    1. [初出の実例]「格子の内へたるるを内みすといひ、外へ垂るるをおほひみすといふ」(出典:家屋雑考(1842)一)
  3. 江戸時代の歌舞伎劇場の桟敷(さじき)の一つ。舞台に続く左右各八間の下桟敷(しもさじき)で、簾(すだれ)が下げてあった。⇔外御簾(そとみす)
    1. [初出の実例]「上桟敷、下桟敷、内簾(ミス)太夫、新格子(しんかうし)」(出典:談義本・根無草(1763‐69)後)

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