内航(国内航行)に従事する船舶についての貨物輸送の実態を明らかにすることを目的とした調査。国土交通省が公表する交通関係統計の一つで、統計法上の基幹統計に位置づけられている。
内航船舶輸送実績調査と自家用船舶輸送実績調査の二つの調査が行われる。内航船舶輸送実績調査は、内航運送をする事業者で、総トン数20トン以上の船舶を使用して貨物を輸送する者を対象に毎月実施している。一方、自家用船舶輸送実績調査は、総トン数100トン以上または長さ30メートル以上の自家用船舶を使用して貨物を輸送する者を対象に年1回行っている。
もともと、海上運送法(1949)、小型船海運業法(1952)の規定に基づく業務報告により調査を行ったのが始まりである。その後、1963年(昭和38)に内航船舶輸送統計調査規則が制定され、旧統計法に基づく指定統計となった。現在では基幹統計として調査が実施されている。
[飯塚信夫 2020年9月17日]
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