内部情報

流通用語辞典 「内部情報」の解説

内部情報

組織が個別企業であるときは、社内情報といわれる。情報源、および情報収集者が、特定の組織(会社)の内部に存在するような情報を内部情報という。企業の内部で加工することによって作成される情報は内部情報。自社の販売実績資料などはその典型であり、商品アイテム別や時系列に整理することによって、市場動向を把握することができるとともに、自社の市場での位置を確認することができる。顧客データから商圏マップの作成、苦情処理分析による顧客ニーズの発見なども内部情報。内部資料は現実に対応した資料であり、自社のオリジナル資料であるだけに、その活用範囲は極めて広く、日常的に整理するシステムを確立しておく必要がある。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「内部情報」の意味・わかりやすい解説

内部情報[企業]
ないぶじょうほう[きぎょう]
insider information

ある企業の内部の人々が持つことのできる情報。一方外部の人々が得ることのできる情報を外部情報 outsider informationという。当該企業の行動状態については,内部情報のほうが質・量・速度ともに優れているためある種の取引ではこれを持つ人々が有利になる。これがもたらす不公正を避けるために,内部情報の開示 (ディスクロージャー) が法的に義務づけられたり,内部情報を用いた取引に制限が加えられることがある。

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