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中食 なかしょく//ちゅうしょく

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知恵蔵2015の解説

中食

総菜やコンビニ弁当などの調理済み食品を自宅で食べること。レストランや飲食店で料理を食べることを「外食」と言い、手作りの家庭料理を自宅で食べることを「内食(うちしょく:ないしょく)」と言ったりするが、総菜や弁当などの、外部の人手によって調理されたものを自宅で食べるという意味で、外食と内食の中間に位置づけられることから、こう呼ばれる
中食という言葉が登場したのは、働く女性コンビニエンスストアが社会に定着した1980年代ごろからだと思われる。それまで日本の食事は、母親が手作りする「わが家のごはん」と、飲食店で食べる「お店のごはん」に大きく分かれていたが、核家族化や女性の社会進出が進むにつれ、コンビニ弁当やスーパーデパートの総菜、宅配ピザ、持ち帰り弁当など「わが家で食べるお店のごはん」が食卓に並ぶように。調理の手間がかからず、価格も外食より手頃なことから、年々市場規模が大きくなっていった。この10年間で25%も伸びたと言われており、2007年の市場規模は約6兆5千億円。(財)外食産業総合調査研究センターの推計によると、03年にはすでに外食産業の4分の1の市場規模に達している。
中食に位置づけられるものは、実はずっと以前からあった。仕出し、出前などがその代表例だ。だが中食という新たな造語ができたのは、総菜や弁当の普及によって、家庭の食事形態が変化し始めたからだ。特徴的なのは「個食化」。弁当1つ、コロッケ1つから手軽に購入できる中食によって、一緒に暮らす家族間でも別々のものを食べる、一人きりで食べるといった個食傾向が強まったと思われる。また、中食は単身者の利用も多く、未婚、高齢の単身世帯増加といった社会背景とも密接にかかわっているとみられる。
健康志向による手作り派の増加、景気低迷などによって、以前ほどの伸びはないものの、中食市場は依然として堅調。しかし中食の繁栄を支えてきたコンビニエンスストアでは、中食の過剰生産が新たな問題を生んでいる。公正取引委員会は09年6月、加盟店オーナー消費期限間近の弁当や総菜を値下げ販売することに対し「ブランドイメージを損ねる」などと一部店舗に値下げを制限したとして、セブン-イレブンジャパンに対し独占禁止法による排除命令を出した。まだ食べられるコンビニ弁当などが、見切り販売できないため大量に売れ残り、廃棄されていたことが背景にある。

(高野朋美 フリーライター / 2009年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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デジタル大辞泉の解説

ちゅう‐じき【中食】

1日2食の習慣のとき、朝食と夕食の間に軽くとる食事。後には昼の食事。

ちゅう‐しょく【中食】

なかしょく(中食)

なか‐しょく【中食】

[名](スル)《「ちゅうしょく」とも》弁当などの調理済みの食材を買って持ち帰り、職場や家庭などで食べること。また、その食事。「中食産業」→内食(うちしょく)外食

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大辞林 第三版の解説

ちゅうじき【中食】

一日二食の頃、朝食と夕食との間にとった軽い食事。後には昼食をさす。 「御ちごさまの-を膳棚に上げおき/咄本・昨日は今日」
茶会で出す食事。
〘仏〙 日中に食する食事。

ちゅうしょく【中食】

なかしょく【中食】

内食・外食に対し、惣菜そうざい・弁当などを買って帰り、家でする食事。また、その食品。ちゅうしょく。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

中食
なかしょく

調理済みの食品を購入し、自宅や職場などで食べること。具体的には、総菜、すし、おにぎりサンドイッチ、弁当などをデパ地下やコンビニエンス・ストアなどで買ったり、宅配(デリバリー)によって入手し、それを家などで食べることである。外出して飲食店などで食事をとることを外食とよび、家で材料から調理をした料理を食べることを内食(うちしょく)とよぶ。中食は、この二つの中間的な食事の形であることから、このようによばれるようになった。
 食の安全・安心財団の調査によれば、一般家庭の食料品支出のなかで、生鮮食品の割合は減少して調理済み食品などで占められる食の外部化率が増える傾向にあり、1975年(昭和50)には28.4%であったが、2013年(平成25)には44.0%へと増加した。このうち、コンビニエンス・ストアなどで購入して自宅で食べる中食の増加率がとくに高い。
 中食の増加は、家事の負担を軽減する目的で中食を嗜好する傾向にある高齢者夫婦や独居世帯が増えたことの影響が大きいとみられている。2025年には夫婦のみ、あるいは独居の世帯が、3人以上の家族世帯を上回る見通しであり、今後も中食が増え続けると予測されている。[編集部]

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