冥応(読み)ミョウオウ

デジタル大辞泉 「冥応」の意味・読み・例文・類語

みょう‐おう〔ミヤウ‐〕【冥応】

仏語。知らないうち神仏が感応して加護利益りやくを授けること。冥感

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精選版 日本国語大辞典 「冥応」の意味・読み・例文・類語

みょう‐おうミャウ‥【冥応】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。それとはっきりわからない形で報いがあること。冥々(めいめい)のうちに神仏が感応して加護や利益を与えること。神仏が人の祈願に応じて助け導くこと。冥感。
    1. [初出の実例]「此夜夢慶命闍梨忍寿大威儀左右相従有居礼、是三宝冥応也」(出典:権記‐長保三年(1001)五月二四日)
    2. 「是偏に摩利支天の冥応(ミャウヲウ)又は十六善神擁護に依る命也と、信心肝に銘じ」(出典太平記(14C後)五)
    3. [その他の文献]〔法華玄義‐六上〕

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普及版 字通 「冥応」の読み・字形・画数・意味

【冥応】めいおう

神仏の加護。〔南史、孝義上、魯康祚伝〕母、癰(にゆうよう)を患ふ。療(いや)せども(い)えず。康祚乃ちき、兩手もて癰を捧げ、大いに悲泣す。母ち小(すこ)しく(ゆる)きを覺ゆ。此れに因り漸(やうや)く差(い)ゆ。時人、以(おも)へらく、其の冥應りと。

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