凍える(読み)コゴエル

デジタル大辞泉 「凍える」の意味・読み・例文・類語

こご・える【凍える】

[動ア下一][文]こご・ゆ[ヤ下二]寒さのために、からだが冷えきって固くなり、自由がきかなくなる。「手足が―・える」「からだのしんまで―・える寒さ」 冬》
[類語]冷えるかじかむ

こぎ・える【凍える】

[動ア下一]こごえる」の音変化。
踏石の上なる引下駄を枕に―・えて、いつとなく夢を結びぬ」〈浮・一代男・七〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「凍える」の意味・読み・例文・類語

こご・える【凍】

  1. 〘 自動詞 ア行下一(ヤ下一) 〙
    [ 文語形 ]こご・ゆ 〘 自動詞 ヤ行下二段活用 〙 寒さのためにからだの感覚を失い、自由がきかなくなる。寒さのため感じがなくなる。こゆ。→こごう。《 季語・冬 》
    1. [初出の実例]「飢てや死給はむずらん、ここへてや失給はむずらん」(出典:延慶本平家(1309‐10)一末)
    2. 「殊之外寒うて、手が凍(ココ)へて櫓が押されぬ」(出典:虎寛本狂言・船渡聟(室町末‐近世初))

こぎ・える【凍】

  1. 〘 自動詞 ヤ行下一段活用 〙 「こごえる(凍)」の変化した語。
    1. [初出の実例]「法勝寺のほとりに、ことにこきえてかはゆげなる乞食に、き物をぬぎくれて」(出典:撰集抄(1250頃)二)

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