出廬(読み)しゅつろ

精選版 日本国語大辞典 「出廬」の意味・読み・例文・類語

しゅつ‐ろ【出廬】

〘名〙 (「廬」はいおりの意。諸葛孔明劉備に請われて草廬を出て仕えた故事による) 世間をのがれて隠れていた者が再び世に出て官職などにつき、活躍すること。
江戸から東京へ(1923)〈矢田挿雲〉八「斉昭は当時有数の大政治家で侃々諤々の議は誰も皆煙がって居たが、正弘は衆議を排して侯の出廬(シュツロ)を促し」

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デジタル大辞泉 「出廬」の意味・読み・例文・類語

しゅつ‐ろ【出×廬】

[名](スル)引退して世俗を離れていた人が、再び官職などに就くこと。
「足そこは既に孔明―の年配に達しおる」〈魯庵社会百面相

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普及版 字通 「出廬」の読み・字形・画数・意味

【出廬】しゆつろ

世に出る。

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