分解蒸留(読み)ぶんかいじょうりゅう(英語表記)cracking; cracking distillation

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

分解蒸留
ぶんかいじょうりゅう
cracking; cracking distillation

クラッキング。石油工業の石油精製工程で用いられる単位操作。沸点の高い重質留分を高温高圧下で分解するか,ケイ酸アルミナなどの触媒を用いて接触熱分解して軽質石油 (おもに分解ガソリンを 50%程度の収率で) を製造することである。触媒と高圧水素を用いて行う水素化分解法や,ナフサからエチレンやプロピレンを製造するために行うナフサ分解も,クラッキングといわれることがある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

分解蒸留
ぶんかいじょうりゅう
pressure distilation

高温・加圧下で行う熱分解法(クラッキングの一種)による石油精製法。生成するガソリン留分のオクタン価が低いので、ガソリン製造のためには現在ではほとんど行われない。[編集部]

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精選版 日本国語大辞典の解説

ぶんかい‐じょうりゅう ‥ジョウリウ【分解蒸留】

〘名〙 熱分解で分解ガソリンなどをつくる操作。普通の蒸留より高い温度、高い圧力を用い原料油を分解しながら蒸留する。

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世界大百科事典内の分解蒸留の言及

【熱分解】より

…化合物を加熱して,より安定ないくつかの化合物へと分解すること。クラッキング,分解蒸留ともいわれる。これは一般的に熱分解反応と呼ばれるが,とくに石油類の熱分解は単一化合物の熱分解反応ではなく,高分子混合物に用いて有用な分解生成物を得る工業的に重要な技術であり,触媒を用いて行われる接触分解と対比される。…

※「分解蒸留」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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