叙事(読み)ジョジ

精選版 日本国語大辞典 「叙事」の意味・読み・例文・類語

じょ‐じ【叙事】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 事実・事件をありのままに客観的に述べしるすこと。また、その述べしるしたもの。
    1. [初出の実例]「文は叙事を第一として間々議論あり」(出典:随筆・蘐園雑話(1751‐72頃))
    2. 「中にも金瓶梅は平穏な叙事(ジョジ)が十枚か二十枚かあると思ふと」(出典:雁(1911‐13)〈森鴎外〉一九)
    3. [その他の文献]〔輟耕録‐文章宗旨〕
  3. 小説の中で会話に対する説明の部分。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「叙事」の読み・字形・画数・意味

【叙事】じよじ

事実を記述する。〔帰潜志、一〕(雷林淵)學にして雄氣り。を爲(つく)るに、專ら韓昌黎()に法(のっと)り、尤も敍事に長ず。

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出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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