剣樹(読み)ケンジュ

デジタル大辞泉 「剣樹」の意味・読み・例文・類語

けん‐じゅ【剣樹】

枝・葉・花・実などがすべて剣でできているという地獄樹木
剣樹地獄」の略。

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精選版 日本国語大辞典 「剣樹」の意味・読み・例文・類語

けん‐じゅ【剣樹】

  1. 〘 名詞 〙 仏語
  2. 枝葉花実がすべて刀剣でできているという地獄の木。また、その林。剣葉林。刀葉林。
    1. [初出の実例]「まして刀山剣樹の山に身をつらぬかれ」(出典:法華修法一百座聞書抄(1110)潤七月八日)
  3. けんじゅじごく(剣樹地獄)」の略。
    1. [初出の実例]「劒樹の秋の霜は、罪根よりつもるといへども、摂取の光明これを滅す」(出典:一遍上人縁起(1303‐07)五)

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普及版 字通 「剣樹」の読み・字形・画数・意味

【剣樹】けんじゆ

剣を逆に立て列ね、その上をわたらせる刑。〔宋史南漢、劉世家〕性、昏懦、~日に宮人・波斯の女等と戲す。~宮中人、~外事を領す。~燒剝剔(はくてき)、刀山劍樹の刑を作り、或いは罪人をして虎とひ、象に抵(あた)らしむ。

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