剽盗(読み)ヒョウトウ

デジタル大辞泉 「剽盗」の意味・読み・例文・類語

ひょう‐とう〔ヘウタウ〕【×剽盗】

人をおどして金品衣類を奪い取ること。また、その人。
「畜群が―どものために一匹残らずさらわれて」〈中島敦李陵

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精選版 日本国語大辞典 「剽盗」の意味・読み・例文・類語

ひょう‐とうヘウタウ【剽盗】

  1. 〘 名詞 〙 おびやかして衣類や持物を奪い取ること。また、その人。おいはぎ。剽賊
    1. [初出の実例]「若し古人の意を蹋襲して、即ち古人の田地に種穫せば是れ剽盗のみ」(出典:一年有半(1901)〈中江兆民〉三)
    2. [その他の文献]〔新書‐憂民〕

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普及版 字通 「剽盗」の読み・字形・画数・意味

【剽盗】ひようとう(へうたう)

かすめとる。剽窃。宋・欧陽脩〔貢挙事件を更改することを論ずる箚子〕今、貢擧の失は、患は司人を取るに、詩賦を先にして論策を後にす。~但だ能く詩賦を誦し、六帖・初學記の抄する(すなは)ち剽盜偶儷(ぐうれい)して、以て試格に應ずべきに在り。

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世界大百科事典(旧版)内の剽盗の言及

【戦争犯罪】より

…日本では,戦時犯罪または戦時重罪と呼ばれてきた。戦争犯罪に該当するものとしては,従来の分類に従えば,(1)交戦国の兵力に属する者による戦争法規の違反,(2)兵力に属さない者による敵対行為,(3)一方の交戦国の権力内で,その国への忠誠義務を負わない者(敵国や中立国の国民,仮装した軍人)がその国に害を与えまたは敵を利するために行う行為,すなわち戦時反逆,(4)スパイ行為,(5)戦場で軍隊につきまとい,略奪,窃盗,戦利品の剝奪等を行う行為,すなわち剽盗があげられる。これらの行為のうち,戦時反逆,スパイ行為は戦争法により直接禁止されている行為ではない。…

※「剽盗」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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