剽窃(読み)ヒョウセツ

精選版 日本国語大辞典 「剽窃」の意味・読み・例文・類語

ひょう‐せつヘウ‥【剽窃・剽竊】

  1. 〘 名詞 〙 他人の詩歌文章論説などを盗みとって、自分の作として発表すること。剽賊
    1. [初出の実例]「荘子者中古剽竊之文乎」(出典:済北集(1346頃か)二〇)
    2. 「古人の詩を遠慮なく剽竊して」(出典:授業編(1783)七)
    3. [その他の文献]〔楊廉‐夢蛙賦〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「剽窃」の意味・わかりやすい解説

剽窃
ひょうせつ

他人の著作から,部分的に文章,語句,筋,思想などを盗み,自作の中に自分のものとして用いること。他人の作品をそっくりそのまま自分のものと偽る盗用とは異なる。元来,日本には「本歌取り」の伝統もあり,剽窃 (ひょうせつ) に対する罪悪感は希薄であったと考えられるが,最近は著作権に関する意識の高まりもあって,重視されるようになった。しかし,道義上はともかく,剽窃を法律的に判定することは依然として難しいのが実情である。

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