加屋村(読み)かやむら

日本歴史地名大系 「加屋村」の解説

加屋村
かやむら

[現在地名]長浜町白滝しらたき 加屋

ひじ川河口より六キロさかのぼった右岸にあり、肱川沿いの狭長な低地と標高二〇〇―三〇〇メートルの丘陵地とからなる。

慶安元年伊予国知行高郷村数帳(一六四八)の喜多郡の項に「加屋村 水損所、茅山有、川有」とある。元文五年(一七四〇)の「大洲秘録」に、土産は「米・大豆・麦・小縄」、土地柄は「民家百姓少く売人多し、貧乏者少し」とある。


加屋村
かやむら

[現在地名]福山市津之郷つのごう町加屋

津之郷村の西にあり、西は赤坂あかさか村。「福山志料」に「此村モト赤坂村ノ内ニテ南川崎ヨリハ山北村ナリシヨシナリ昔ハ神谷又萱トモカク」とみえる。なお小字名の水越みのこしについて同書は「昔池ノ樋アリテココヨリ水ヲヌキシ」といい、「西備名区」は「今津ヨリ神島マテ一帯ノ海ニテ大潮ノトキココヲ越タリシ所」と記す。

地名は文明三年(一四七一)六月一六日の西国寺不断経修行勧進并上銭帳(西国寺文書)に賀屋地蔵院とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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