動物性集合胚(読み)ドウブツセイシュウゴウハイ

デジタル大辞泉 「動物性集合胚」の意味・読み・例文・類語

どうぶつせい‐しゅうごうはい〔‐シフガフハイ〕【動物性集合×胚】

動物に人間の細胞を注入したもの。たとえば特定臓器を作ることができないブタの胚に人間のiPS細胞を導入し、これをブタの子宮移植することで人間に由来する臓器を作ることができると考えられている。
[補説]平成13年(2001)に施行されたクローン技術規制法では移植臓器の基礎研究に限り集合胚の作製が認められているが、胚の成長は14日間までに制限され、また人間や動物の子宮への移植が禁止されている。再生医療への応用を進めるため、平成25年(2013)、日本政府の生命倫理専門調査会が集合胚の作製と子宮への移植を容認した。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

共同通信ニュース用語解説 「動物性集合胚」の解説

動物性集合胚

動物の受精卵(胚)に人の胚性幹細胞(ES細胞)や人工多能性幹細胞(iPS細胞)を注入したもの。人と動物の区別が曖昧な生き物ができかねないとして動物の子宮へ戻すことは禁止されていたが、人への移植用の組織や臓器を作る研究に役立つ可能性があるとして、3月に解禁された。動物性集合胚を人の子宮へ移植することや、生まれた動物の子どもを他の動物と交配させることは禁止されている。

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